雨ン中の、らくだ

雨ン中の、らくだ

面白かった。
志らくさんは、最初にはっきり「狂人宣言」をしている。この本の前に志らくの兄弟子である談春が「赤めだか」という本を出していて、どうやらヒットしたらしい。もれなく私も読んで、そして感動してうるった。師弟関係の物語にはお涙はつきものなんだろう、となんとなく感じながらこの本を開けてみて最初にどかんと「狂人宣言」。とても笑えて面白かった。
「赤めだか」と「雨ん中のらくだ」を読んで共通してもった感想がある。師匠に対する底知れない想い。この人たちは立川談志になりたがっているし、彼らにとって談志師匠は神様みたいだ。どちらがどれほ師匠のことを想っているかを競っている。おれの方が!いやいやおれのほうが!!!みたいな声がこの本からは聞こえてくる。お二方とも素敵です。