関係する女 所有する男 (講談社現代新書)

関係する女 所有する男 (講談社現代新書)

まだ三分の一も読んでいない。けどちょっとすっきりした。

人々が求めているのは、性差にまつわるさまざまなエピソードの断片なのだ。彼らが欲するのは、差異の本質を知ることではない。そうではなくて、差異の再認識であり、脳科学にせよ心理学にせよ、その差異を固定してくれる安定した「答え」なのだ。

安定したなにかを常々もとめている。そんなものはないと知りながら。いつか必ず死ぬと知りながら。死ぬことができるから生きてられるんだけど。もし死ぬことがなかったらなんて考えると恐ろしすぎるんだけど。安心と面倒なのと。でもそうしていると本質を見失う。真理を見失う。それは嫌だ。自分にいつも「ほんとにそうか?」と問いかけを忘れちゃいかんです。前にもてはやされていた、男と女の脳の違い、とか右脳左脳といった類のものは、血液型占いとかマイナスイオンとかとそう違いはない。わかると思って人を見ると偏見にまみれて目の前の人すら見失う。むーーっあ!あとつまんないよな。脳みそがそういう働きだからこうだ、って言われたら、その先がない。ロマンはどこだ(重力ピエロの春のセリフだっけ?あ違う、陽気なギャングが世界をまわすだったか)