菊地成孔のスペインの宇宙食。半分くらい読んだ。痺れっぱなしで毎日楽しくなる。これは衝撃的。ショーペンハウアーの次にくるのは菊地成孔かもしれない!と思っている。た、たたたたたたーのーしーいいいいいいい〜。なんだろうこのバランス。たーまりーませーん。彼の写真を見て私はなんてスカした人なの、と思ったけどそれは意図的に作っているものだと読んで知った。こんな男の人に惚れない女は馬鹿だ。こんな男の人に惚れる女はもっともっと馬鹿だ。人生捨てたも同然だ。たぶん。でも幸せだ。たぶん。とか言ってみる。女ってよくしらないけど。

この、かなり冗長な文章は、単なるライヴ告知用の宣伝文である。あなたが「激しい頭痛」とか「漠然とした罪悪感」とか「消せない苦悩」とか「誰にも言えない恐怖」とか「ちょっとした憂鬱」とか呼んで区別している総てのものは、実はひとつだ。我々がそれを消す。我々とあなたが一緒にいる時間の中で。

こんなかっこいいこと書きながら、初めて異性にあそこを触られた時に嘔吐した話しや、水中セックスに感じるフェテシズムについての話しなんかが読める。思春期にこれ読んでたら、、と思うと、、あー想像できないや。あーーーおもしろい。バランスがたまらない。博識という言葉じゃたりないくらいいろんなことを知っていて、言葉数が多くて、言葉は世界を切り刻む、境界線を作るものだ的なことを養老孟司さんが言ってて、そのことと菊地成孔がリンクする。みじんぎり。