母ちゃんが風邪をひいてしまったかもしれないξ大丈夫としか言わず今はすやすや眠っているが、ん゛ーー。どうしたものか、と思いつつ、


町田康の小説の後書きに、保坂和志が書いていたものが印象に残った。書き残しておく。

船や飛行機に乗っているときに海の深さや空から地面までの高さを意識しないでいられたものが、沈没や墜落のときに圧倒的にその深さや高さが問題になる、その領域が文学というもので、社会生活というのはそういう恐怖や不安の実在を忘れさせるようにできていて、だから一生懸命働いたり家を買ったりできるのだが、町田康の主人公たちは社会生活からずり落ちたために文学に直面することを余儀なくされる。