生きてるだけで、愛

生きてるだけで、愛

ねえ、
あたしって
なんでこんな
生きてるだけで
つかれるのかなあ?
過眠、メンヘル、二十五歳。


あーんまり面白くなかった。
面白く思わなかった理由を考えて思いつくのは、人物のキャラクターや書かれている言葉が私のコンプレックスを刺激するからか、それとも、私が舞城王太郎好き好き大好き超愛してるが好きすぎるからか、、、なんだ私が悪いだけじゃないの。
あと、やっぱり、やっぱりって言葉は嫌いだね、だけどやっぱり肉体と精神は同一なのかと思った。主人公は部屋に閉じこもってていろんなことが客観視できなくなっている。自意識は肥大していくばかりなのにそれを止めることができない。自分を守る為に誰も立ち入れないように高い高い壁を作って、自分の内側しか見えなくなっているんじゃないかな。

もう一つ。誰も届かない様な高い高い棚に自分のことは上げておいて言うと、こういうやり方でアイデンティティーを求められると疲れる。実際主人公も疲れきっているんだけど、どうしたものか。
エンターテイメントというか読みやすくポップで楽しめる本ではあると思う。この作家さんはタイトルをつけるのがじょうずだと思ったのと、あとこの装丁もいい。何気に物語と繋がっているんだよね。

これは印象的な台詞だった。

あんたが別れたかったら、別れてもいいけど、あたしはさ、あたしとは別れられないんだよね一生。
いいなあ津奈木。あたしと別れられて、いいなあ。

以下、本文とは関係ない。

今日の一曲:all is full of love//bjork