大家さんはおじいとおばあ。明るい二人。

「至急連絡下さい」
帰宅するとそう書きなぐられたメモがドアに貼ってあった。大家さんの名前も書いてある。
ドキッとして何かやらかしただろうか家賃か苦情か、一気に不安になる。でもこれといって心当たりもない。今日は仕事も手際よく進められていつもよりちょっとだけにやにやしながら帰ってきたところでこれか。こんなもんか。となりつつ至急書かれていた電話番号に電話をかける。すぐに大家さんの声がする。自分の名前と部屋番号を告げると、「ひとみさん京都はどうだった?」といきなり聞かれた。先週ちょうど旅支度を済まして家を出た時に階段のところでばったり大家さんに会い、その時に大阪と京都に行ってきますと告げていたことを思い出した。
「とっても楽しかったです。ありがとうございます。」
「そうなの、よかったわね。私たちもあなたの後を追って24日に京都に行ったのよ」
... ...
それから10分くらい旅行話に花が咲きました。一花咲かせた後に「牛乳パックのゴミ置場が変わったから気をつけてちょうだいね」と言われて話が終わった。
それだけかーい。
もう12月!ぶりぶり!