mita
「或る音楽」

上映後に小一時間ほど(多分)のライブ演奏があった。

信じられないひとときだった。
感覚が研ぎ澄まされた。
あらゆる音が体にしんしんと入ってくる感じがした。
とても気さくな高木正勝さん。弾いてほしい曲があれば何でもひきますよとの発言に、琉球音階で何か曲をというリクエスト。girlsを。へんな曲になった。
最後の曲、
怖い、恐ろしい、かもしれない、といった紹介で、「生まれる前の記憶はありますか?これは僕の記憶です」といったような発言の後に、最後の曲。NIHITI.これがもう。あんなにズンズン体内に入ってくる音楽は初めてだった。魂ぬきとられんばかりというと大げさか。なにか得体のしれない「体験」をしているみたいだった。もうなー、音楽を言葉で語ろうなんて滑稽なことであるがしかし、しかしもし、いつか、忘れてしまったら...と考えるとこわい。残したい。言葉により体験がよみがえるように。

すばらしい時間だった。
girlsを弾きたいのでピアノ練習している。小さい頃何年も習ったピアノ。大嫌いだった。いつも手を叩かれて、レッスン日の水曜が嫌で嫌でしかたなかった。克服したい。