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- 作者: 内田樹,石川康宏
- 出版社/メーカー: かもがわ出版
- 発売日: 2010/06/18
- メディア: 単行本
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以下引用。
「かれらがなんであるかは、かれらの生産と、すなわちかれらがなにを生産し、またいかに生産するかということと一致する。」
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例えば、ここに「根っから邪悪な人間がいたとしますね。こいつがたまたまもののはずみで「善行」をしたとします(...)史的唯物論的には、この人は「いい人」ということになる。
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そうやってほっとしらた、おもしろいことに気づきました。自分のことを善良で有徳な人間であると思い込んでいる人の方がむしろ卑劣な行為や利己的な行為をすることをためらわない、ということです。なにしろかれらは「本質的に善良であり、有徳である。」わけですから、「何をするか」ということには副次的な重要性しかない。何をしても彼らの人間的本質には影響が及ばない>自己同一性が揺るがない
「意識が生活を規定するのではなくて、生活が意識を規定する」
私も自分の頭でこういうふうにものを考えたい。開けていきたい。借り物の思想に寄り掛かりたくない。それが間違いだと知った時からっぽになる。茨木のり子さんの依りかからずにという詩を思い出している。