日曜の朝

おばあに電話した。あああああああ。あー。おばあ。おばあの声よ。声。もう。元気でやわらかくて、声!おばあ!あー!あとおばあの方言。ああ。あとね、どこかのおばあの書いた詩集がちょう売れたらしいけど、思うんだけど、だいたいおばあの言葉って文章に書きだしたらそれは詩になるよって思う。ありぴょん(姪)を一緒に連れてきたらいいさ。今日は日曜だけど家にいるの?って、おばあ。すぐにびゅんと行きたいけど行けねぇんだ。おばあ!私の母は、私が中高生くらいの頃からずっと、おばあみたいな人になりなさいという。よくいう。そして普通はおそらく娘には長男の嫁になったら大変よ、なんて言うと思うんだけど、私の母は長男の嫁がいいじゃないという。なぜかと言えば、御姑さんに一番なんでもしてあげられるからと。おばあ今年90歳になる。時間のことは知っているつもりだ。つもりだ。
今日から5月。