遂に!
「地下室の手記」ドストエフスキーを買った!!久々に読む前からどきどきわくわくうっほ。
以下読了本
- 作者: 村上春樹,大橋歩
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2001/06/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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それから、ちょくちょく挿入されているイラストもいい味出してます。ホッコリします。
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: 単行本
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思わず唸ってしまったとこを引用、
「希望や可能性という考え方は、「時間とともに進歩する」という信仰−−、この考え方は、昔の人が神を信じたと同じ次元での"信仰"なのだ−−に乗っている。しかし私の小説の登場人物たちは、進歩したいとか変化したいとか思っている気配がない。ただ、自分がここにいて、しゃべる相手もここにいる、それでじゅうぶんじゃないかと思っている。「それでじゅうぶんじゃないか」と思えるということは、いまここにいる自分と相手を肯定することだ。」
こーゆー捉え方が出来る人ってすごく興味があります、面白い。
もう一つ引用、
「知識・教養というのは最終的に、他人から褒められるなど望まないようにその人を変えてゆく。他人から褒められるとかけなされるとかそんなことはどうでもよくて、際限のない知識の世界にその人を引きず摺り込むものなのだ。」
ああもうキュン死にです。こんなわたしですが、ソコを目指していたりします。ショーペンハウアーを読んだりニーチェのルサンチマンという考え方に触れたり、勿論今までの出会いや経験とかその他諸々があってわたしはそーゆー境地に辿り着きたいと思うようになったと思うけれど、保坂さんのを読んであらためて気合いが入った。
あと、わたしの考える知識や教養というのは、「当たり前のものを疑う力」というのがあるかないかとか、、そーゆーのが大切だったりします。私はそれが圧倒的に欠けています。
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10
- メディア: 単行本
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100頁足らずの短編小説3作品が読めます。面白かった。どことなーく読み足りりない感じもしました。
3作品に共通しているように思われたのが、タイトル作品の熊の場所での父の一言「恐怖を消し去るには、その源の場所に、すぐに戻らねばならない。」というメッセージだったように思うます。
2作品目のバット男。なーんでしょいか、これを読んでる間中ずっとサリンジャーの「笑い男」の物語が頭の中にありました。なーんかリンクしてる感じがします。
唸ったとこを引用、
「一体どっちが正しかったんだろう?なんて設問がおかしい。人生には正しいも間違っているもない。物差しは結局のところ自分の価値観しかないのだ。他人の物差しと比べてみたところで、それも自分の価値観を基にしているわけで結局は相対であって絶対ではなくて....」
引用文とは伝えたいことがズレますが、他人って自分の延長線にあるものだよな、とここを読んでまた思ったりしました。それにしても大賀と梶原の関係がすごくじれったい。お互い想い合っているのに繋がらない。
もう一つ引用、
「弱い方へ弱い方へ、ストレスのはけ口は見出だされていくんだ。弱い方へ弱い方へ、不幸は流れ込んでいくんだ。」
という主人公の台詞、それから終わりの方で、
「バット男はどこからどんな風にやってくるのか判らない。自分より弱い奴をバットで殴るために。僕はだから、どんなバット男にも負けないように強くならなくてはならない。誰にも殴られないように、自分を鍛えなくてはならない。負けたら下手すれば、自分がバット男になってしまうのかも知れないのだから。」
ここを読んだ時に熊の場所とどこかリンクするものを感じた。むーん、考え込んでしまうとこでもあります。わたしは気付かない振りをしてそーゆーことをやっているのかもしれないと危惧の意味も込め、引用して残しておきます。
3作品目のピコーンは、フ○ラチオの持つ凄い力の話しです、まー、うん、半分冗談ですけど半分マジです。感想は以上です。