読了

春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)

さやんと王子からの贈り物。ありがとう。興味深くよめました。
人に本を贈るときは短編の方がいいのかもしれんと思った。

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佐助さんはすごな。すごいマゾヒスティック。ばかなの?爽快だ。どうなのだ、これ、愛か?愛なのか?わからぬ。句読点をほとんど使わないで書かれた文章は読みやすく感じた。それから鶯のことを書いてるとこがなんだか好きだ。


本の裏表紙に書かれてあったあらすじが↓

幼い頃から春琴に付き添い、彼女にとってなくてはならなぬ人間になっていた奉公人の佐助は、後年春琴がその美貌を弟子の利太郎に傷つけられるや、彼女の面影を脳裡に永遠に保有するため自ら盲目の世界にはいる。単なる被虐趣味をつきぬけて、思考と官能が融合した美の陶酔の世界をくりひろげる。

というもの。
感想箇条書
・佐助が自分の目を針で突き刺すシーンはぞくぞくした、すごく恐ろしい。彼は嬉しさを堪えきれず、その瞬間、口角があがっていたのかもしれないと思う、とまたその絵が恐ろしい。

・春琴は女性としてすてきだ。あれをブスがやったらとうに利太郎に殺されてる。

・話し変わるがスポーツ選手で、現役ばりばりなのに引退する人がいる。一番いい時に辞めるといったような。ぼろぼろになって使いものにならなくなるまでやるのというほうが、わたしはあこがれる。あこがれる?

・春琴と佐助はしあわせだったのだろうと思う。でもなんかすれ違っている気がするんだよな。

・過去を美化して物語を作っていく。