木ばっかり眺めてしまう。
生まれ育った土地にはない木が珍しいのだ。宮古島には年に1度は必ず台風がやってくる。こんなにまっすぐ高く高く育つ木はあまりない。ちなみに島には山と言えるものもあまりなくて、でも山らしきものはあって、その名も「おっぱい山」。どんな山かは想像に易しいでしょうおほほ。(たぶんAカップ)。

老醜という言葉がある。人間のみならず、私の家の犬も、老醜を現わすに至っているが、大木には、これが全く当てはまらず、老いていよいよ美しいとはどうしたわけか。いろんな鳥がやって来るが、夏の夜、梟が来て鳴くのが一番の楽しみであった。(...)ある時、今年は何となく元気のない様子だと気附いた(...)植木屋に相談したら、これは虫ではない、やはり、木の弱りだと言う。(...)仲間と一緒で生えてればいいが、一本立ちでいては、辛い事だと言う。

今日読んだ考えるヒントから、樅の木//小林秀雄