養老×久石
すごく面白くて一気に読んだ。
いよいよドイツ行かねばと思うようになる。

意識を失った人が意識を取り戻す時も最初に耳が回復する。声が聞こえて、次に目が開くんです。死ぬ時もたぶんそうです。(養)

名物に旨いものなし、というけれど、その土地で飲む地酒が一番美味しい。土地の雰囲気自体がこちらの感性を変えてしまうでしょ。
個人の感性、感覚というのは、場所を変えるとズレる。(養)

「頭がこうなっています」ということを説明するためには、同じ仲間の同じ種類のほかの個体を見ていくとどうなっているか、ほかの個体には当てはまることは何で、当てはまらないことは何かということを全部知っていないといけないんですよ。つまり、何が書くに値するかということがわかるまでには、相当の種類、数を見ていないといけない。それが一番ベースにある。

頭が〜の文章で思ったのは、これはうまく言えないけど、すごく大切なことで、なんというか、同じ感覚でものを見たい、というかなんかそういうのがある。
別の何かでこのことを考えた記憶があるがしかし忘却。
あとこれは大変面白い↓↓↓養老さんがいうからともて面白い。悪いけどスピリチュアル系の人から聞くのとは違う。

ホイヘンスの振り子時計」
石の家の壁に向かい合わせて同じ種類の振り子時計を吊るしておくと、初めは振り子が別々に動いているんですが、やがて同期する。さまざまなノイズは互いに干渉し合ってゼロになるんだけど、規則的に動いている振り子の振動だけが伝わって、長い時間をかけて二つの振り子時計はまったく周期を同じくする。
(...)
別に同期しよう、同期しようとして生きているわけではなくても、一緒に暮らしていくことで同期せざるを得ない。

この本では、「いい音楽とは何か」ということにも突っ込んで話されていてインタレスティン。