帰宅後見た。

シークレット・サンシャイン [DVD]

シークレット・サンシャイン [DVD]

一昨年か、いつかの宇多さんの年間ベスト1の映画、という情報があり借りて見た。以下ネタバレ有り。賛美歌や聖書の朗読に苛々した。それは使われ所が嫌で苛々した。息子を殺した犯人と刑務所で面会した時の、母親の顔。溜飲が下がる思いがした。赦されてるって????赦す赦さないとか、自分の最も大切な誰かが殺されても、殺した相手を赦すって言えるのか??当事者でなければ何千回でも言えるし、ゆるす、ことがなされたほうがいいことなんて百も承知だ。光は光だ。意味なんてない。と思う時もあるしそうでない時もある。ただ全部に意味があると穏やかに微笑まれて言われると怒りゲージがぎゅいんって揺れる。苛々してきた。
息子を殺された母親は、神様にすがる。どうにかして生きるために必死ですがる。そして犯人をゆるす、ゆるしに行くと刑務所へ向かう。犯人は顔色がよく穏やかな表情で言う。「私も神様に会いました。神は私をゆるしてくれた。私は毎日目覚めて祈り、眠りにつくとき祈っています。感謝しています。」と。とても穏やかな表情で穏やかな口調で言う。それから母親はおかしくなる。神様はいる、と入会を促した薬屋の女の夫を誘惑し、ドライブしたいと人目のない原っぱへ行く。車の中ではいやだ外でしたいといい、薬屋の女の夫に乗っかられながら空をじっと見て、「見てる?」と言う。印象的だった。