マキタスポーツコラム学童讃歌3.11より引用

どなたか、すぐYouTubeに上げていた。TBSラジオ「Dig」版に卸した”東日本大震災バージョン”。

歌というのはおもしろいもので、聴く人の心持ち次第で伝わり方が大分違うのである。
これを私は「”空腹は最大のグルメ”理論」と呼ぶが。この時勢により「非日常性」が高まったことで、普段は見向きもしないこういった”淡い味わい”をようやく味わうことが出来るのである。ちなみに私はこの曲を時勢とか一切関係なく極めてマジに作っていた。

聴き手の心にある「何か」が半分で、アーティストの発信と合わせてようやく完成する「何か」。
いわゆる”いい歌”というのは、歌そのもののことではなく、その歌を取り巻く「情報」のことだ。
未だ見ぬ観客をどう啓発して「聴く気持ち」を引き出すか。優秀なアーティストは皆そういう「情報」を考え抜いた人達なのだと思う。

だから私はこの機にあえてこの「学童讃歌」を世に送ってみることにした。
その心は…

「本当にいい曲と思うから」

である。