沖で待つ

沖で待つ

面白かったー!
人物描写が絶妙で、じんわりにじみ出てくる感じがとてもよかった。そして、タイトルの「沖で待つ」というフレーズが出てくるシーンがたまらない。ばかだなーって笑って泣いてぐちゃぐちゃ。それから同僚っていいですね、取り返しのつかないこともあると再認識しました。そして個人的に福岡の宗像(むなかた)という地名が出てきておお!と思った。そこは大学時代のみっこの家の最寄駅だった。思い出した。楽しかったなー、ありがとんこつ。
それからこの本には表題作ともう一作品収録されている。主人公の皮肉っぷりが面白かった。多分。
袋小路の男 (講談社文庫)

袋小路の男 (講談社文庫)

面白すぎ。
こんなに一途に男の人を愛したいものです。
人の恋愛って傍から見るとギャグになってしまうわけで、だけど、読み進めるうちに切なさを感じてきてどうしようもなくて笑って泣いてぐちゃぐちゃになった。読み終わってふと小田切は彼女を文学に変えてしまったのかと考えたけど、そこいくと文学とはなんぞやまで至って面倒なのでやめた。あとこの本にも表題作と別に二作品収録されている。その中の一作品は表題作と繋がっているんだけど、付け足しの物語に感じてしまい表題作がよかっただけにあまりぴんとこなかった。

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これまでニート沖で待つ、袋小路の男と読んできて絲山秋子さんにはまりつつあります。はまっています。いいなあ、いいもの読ませてもらっています。どれも50頁越すか越さないかくらいの量なのですいすい読んでしまえるので、ちょっと読書したいけど時間がない時とかいいと思う。それからこの方、誕生日が11月22日だと知って私は口角上げずにはいられません。もうすぐだね!(私信)